茶話– category –
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飲むのではなく、観賞する茶。白に薄紅色に咲く「茶の花」の世界
茶畑ではあまり見られない光景だが、茶の木は、晩秋から冬にかけて花を咲かせる。自然のままの茶の木には、花がたくさん咲くので、冬の茶の木はとてもにぎやかだ。 冬の空気に漂う甘い香りと、うつむく小さな花 寒さがだんだんと深まる季節。そんな冬の始... -
黄檗売茶流 初煎会 2025@東京
睦月の某日、、令和七年の「黄檗売茶流 初煎会」が、東京・浅草の待乳山聖天(まつちやましょうてん)にて執り行われた。 令和七年 黄檗売茶流 初煎会 今年茶会の舞台となったのは、「大根まつり」で有名な寺社「待乳山聖天」。 東京・浅草にある天台宗の... -
おいしい高級茶の証。「毛茸」(もうじ)とは?
お茶を淹れると、白い産毛がふわりと浮かんでいることがある。 「ほこり?」と勘違いされることもあるが、これは「毛茸(もうじ)」といい、高級な煎茶や新茶に多く見られるもので、良質な茶の証。 「毛茸」(もうじ)とは? また葉が開かない新芽は、白く... -
耕作放棄地の「茶の実」を活用。ティーシードオイルのコスメ
高齢化や後継者不足などから、生産者の減少と、休耕や耕作放棄される茶園増加が間題となっている。 そこで、耕作放棄地の活用やお茶の新たな用途開拓として、茶の実の活用が進んでいる。主にスキンケアやヘアケアなどのお茶コスメが多いようだが、「茶の実... -
樹齢350年を超える茶の古木も。日本各地の大茶樹
中国の雲南省には、樹齢3200年を超える、世界最大といわれるチャノキがある。ふと、日本に巨大茶樹はどのくらいあるのだろうかと、気になって調べてみた。 鹿児島県 霧島の大茶樹(牧園の大茶樹) かつて樹齢300年の大茶樹があり、「不老長寿の茶」として... -
創業350年の仙台の御菓子司「九重本舗 玉澤」@宮城県
「伊達家御用菓子司」として、仙台藩の城下町で1675年(延宝参年)創業した老舗和菓子店、「九重本舗 玉澤」。今年2025年で創業350周年を迎える老舗和菓子店だ。昨年2025年10月に本店が移転し、リニューアルオープンした。 2024/10/11(金)に本店を移転 サン... -
黄檗売茶流 初煎会 2024@東京
季節外れも良いところだが、手元に書き置いておいたらすっかり年の瀬に。原稿を懐で温め過ぎである。このまま捨て置くのもどうかと思ったので、公開しておこうと思う。 睦月の某日、都内の富岡八幡宮にて令和六年の初煎会が行われた。元旦から天変地異での... -
【世界の茶菓子】バングラデッシュの伝統菓子「ミスティ」
先日スパイスを購入しに、ふらりとアジア食料品店へ。流暢な日本語を話すバングラデシュの方におすすめされて、「ミスティ」というお菓子を購入してみた。 名にし負はばミスティ。幸せのお裾分けの極甘菓子 ミスティは、誕生日や結婚式などのお祝い事の際... -
月替りで独創的な甘味がお目見え。仙台の新進和菓子屋「まめいち」@宮城県
京都の老舗和菓子屋「老松」さんで修行されていた「和菓子 まめいち」さん。定期的に新しい生菓子を生み出していて、幾度に新鮮な発見がある。 2023年に定禅寺通りにオープン 定禅寺通りを見渡せるよう、窓際にカフェスペースがある。 以前は青葉区本町に... -
茶室研究者・堀口捨己氏の茶室。とこなめ陶の森 陶芸研究所@愛知県
「とこなめ陶の森」資料館を後にし、陶芸研究所へ。 2023年に国の登録有形文化財に登録されたばかり。初代常滑市長にしてINAXの創業者、伊那長三郎(1890-1980年)の寄付によって建てられ、今も開館当時の姿のまま使われている。陶芸研究所はいつでも見学... -
【閉店】明治創業・仙台駄菓子の老舗「石橋屋」@宮城県
桜の名所としても有名な駄菓子の老舗「石橋屋」さんが、2023年5月末に閉店してしまった。2022年の地震被害も大きく、138年の歴史に幕を閉じた。趣のある建物は解体されて姿を消し、すっかり更地に。桜の木は残されたのがせめてもの救い。幾度も訪れていた... -
近江茶の老舗「中川誠盛堂茶舗」@滋賀県大津市
足を延ばし、滋賀県大津市にあるお茶屋さん「中川誠盛堂茶舗」へ。安政5年(1858年)創業の老舗。過去何度か訪れているが、コロナ明けで久しぶり。 煎茶「日吉茶園」 煎茶「日吉茶園」を購入。こちらは最澄ゆかりの「日吉茶園」の貴重な茶の枝を、滋賀県甲...