お茶の稽古場における新型コロナの感染対策

白梅

新型コロナウィルスとの付き合いも、早1年を超えました。

ワクチンの接種開始が待たれる所ですが、政府のガイドラインに従い、感染対策をしながら稽古を再開する教室も増えてきています。そこで、茶道教室における「新型コロナウィルスの感染対策」について、備忘としてまとめました。

目次

日常の基本的な感染対策

まずは、基本対策について。日頃の体調管理がまず重要です。定期的な検温を行い、「外出を控え、人との接触をできるだけ避けること」が、感染症の拡大防止につながります。

自身または同居している方に、発熱や風邪の症状などがある場合は、外出を控えることが賢明です。特にご高齢や持病持ちなどで体調に不安がある方、コロナ感染時に重症化リスクのある方は、慎重な判断を。

対策のポイント

  • 距離の確保  :人との距離を、できるだけ2m空ける(飛沫感染の防止)
  • マスクの着用 :外出時はマスクをつける(※)
  • こまめな手洗い:帰宅したら、手や顔を洗う。すぐシャワー&衣類を洗濯すると更に◎
  • 体調の管理  :定期的な検温や健康チェック。発熱や風邪の症状がある場合、外出を控える
  • 移動時の注意 :なるべく車や徒歩・自転車で移動。感染流行地との往来は控える
  • 行動履歴の記録:発症時のため、日頃から「いつ・どこで・誰と会ったか」を記録する

※十分に距離が保てる場合や、真夏や運動時など熱中症の恐れがある場合などは、この限りではありません。

茶道教室での感染対策

ウィルスを持ち込まない

人が集う場に、ウィルスを持ち込まないこと。そして、場の清浄を保つこと。これに付きます。

事前準備

  • 主催者&スタッフの手洗い&うがいの実施
  • 教室内の換気を行う
  • 手で触れる部分を消毒する(ドアノブ、ふすまの引手など)
  • 道具の消毒を行う(熱湯や日光による消毒など)
  • 使い捨てペーパータオルの設置
  • 出入口や水屋・トイレに、消毒用アルコールを設置
  • 飛沫防止のための仕切りの設置(アクリル・パーテーションなど)

 入口での検温・体調確認

  • 「37.5度以上」の発熱や風邪の症状などがある人は、参加不可
  • 入国制限地域から帰国し、まだ「14日」経過していない場合は、参加不可
  • マスク未着用の場合、参加不可

入口での消毒・三密回避

  • 室内に入る前の手指の消毒を徹底する
  • ソーシャルディスタンスを保って、入室する

ウィルスを広げない

換気の悪い空間に人が密集し、近距離で会話をすると、感染リスクが高まります。感染していても無症状の方もいるので、もしもウィルスが持ち込まれていたとして、広がらないように対策を打つことが重要です。

  • マスク着用:全員マスク着用。使用済マスクは各自持ち帰り、つけていない人には着用を促す
  • 会話の抑制:会話時は、一定の距離を保つ。真正面での対話は避ける
  • 手洗い  :手洗いの徹底。お手前する前の手の消毒。
  • 設備の消毒:手の触れる所の定期的な消毒洗浄
  • 道具の消毒:手前ごとに洗浄(流水・熱湯など)するか、使い回さずにその後の使用を控える
  • 艇的な換気:空調設備の導入、定期的な換気の実施
  • 密集の回避:予約制や時間指定など人数制限。
  • 密接の回避:座席に一定の距離を取り、対面は避ける
  • 飲食の制限:水屋見舞いや菓子などの持ち込みは控える
  • その他  :陰出しや菓子の盛り付けには、ビニール手袋を着用。個包装での菓子提供など

消毒箇所の具体例

  • 設備:ドアノブ、襖の引手、蛇口、手すり、エレベーターのボタン、テーブル、椅子、畳など
  • 備品:茶碗・茶托・茶心壺・仙媒(熱湯消毒や洗剤洗浄)、茶巾・盆巾(漂白)など

消毒用アルコールの注意事項

高濃度のアルコールは燃えやすいため、火気厳禁です。炭やコンロ・ストーブなど、火気の近くでは使用しないこと。引火の恐れがあり、危険です。

また、漆などにアルコールを使うと、変色したり剥げたりする可能性があります。そのため、設備や茶道具の消毒にあたっては、可能なものは熱湯消毒やアルコール消毒を、左記で問題あるものは流水洗浄など、使い分けが必要です。

参加者情報の把握

もしも感染者が発生した時に、速やかに対象者の把握と連絡&報告ができるよう、参加者の連絡先を記録します。

  • 参加者の連絡先を記録する(氏名・電話番号など)
  • 不特定多数が参加する場合は、事前予約制 or 入場時に連絡先を記入してもらう

オンライン稽古の導入

オンラインで稽古や茶会を開催している茶道教室も、徐々に増えているようです。主催者&参加者両方に、ある程度のITリテラシーと設備投資は必要ですが、自宅や遠方から参加できるというメリットもあります。

場所に縛られず、他県や海外の方などに広く門戸を開くことができ、新たな可能性も広がります。そのため、こういったオンラインの取り組みは、コロナ収束後も、定着するのではないでしょうか。

終わりに

ワクチン接種が始まり、新型コロナの抑え込みができたら、上記のような対策は、もしかしたら必要なくなるかもしれません、しかし、ウィルスの変異も相次いでおり、まだまだ予断を許さぬ状況です。適切な判断や対策をするために、参考になりましたら幸いです。 なお、最大限考えられる対策を洗い出しているため、実際にどこまで対応するかは、各稽古場の判断によることと思います。

最後に、コロナ対策について分かりやすい資料があったので、こちらも是非ご覧ください。イラスト豊富で、誰にでもわかるやさしい言葉で説明されています。全体俯瞰することができ、個人的にとても参考になりました。「花を咲かせられないなら根を伸ばす」とは至言です。

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