煎茶道具・茶器– category –
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国立故宮博物院に見る茶器(1)茶銚
世界四大博物館の1つ、台湾にある「国立故宮博物院」。約69万点の品を収蔵し、定期的に展示の入替をするので、すべてを見るためには10年以上かかると言われています。 以前は撮影禁止でしたが、2016/12/2より館内での写真撮影&ビデオ撮影が許可(※)され... -
提籃・茶籠・器局
「提籃」(ていらん)「茶籠」(ちゃかご)「器局」(ききょく)は、どれも煎茶道具一式を収納し、持ち運ぶための道具です。利用する場が異なり、提籃・茶籠は主に野外用、器局は室内用として使われます。 ※上部画像は「売茶翁茶器図」(木村孔陽 1924年)... -
宝瓶・泡瓶・方瓶・絞り出し
宝瓶(ほうひん) は、急須と同じく、茶を淹れる器です。注ぎ口が三角形で、持ち手がないことが特徴です(稀に横手に持ち手のついているものもあります)。 主に、玉露を淹れるときに使用します。「泡瓶」「方瓶」などと書くこともあります。 【宝瓶】 玉... -
火炉・灰炉・瓦炉・瓶掛
「火炉(かろ)」「灰炉(かいろ)」は、涼炉と同じ役割の道具で、小型の火鉢です。 「瓶掛(びんかけ)」「瓦炉(がろ)」とも言います。茶道の炉のように、中に灰を入れ、五徳を置いてボーフラをかけて使用します。また、五徳を使わず、涼炉のように上部... -
涼炉・風炉
「涼炉」(りょうろ)は煎茶道特有の道具で、お湯をわかすための焜炉(こんろ)です。「冷炉」「茶炉」「風炉」とも呼び、ボーフラと涼炉台(涼炉を置く台)とセットで、使用されます。 【火を起こすための道具「涼炉」】 元々中国では、涼炉は持ち運びで... -
茶銚・急須・急尾焼・茗瓶・茶瓶
煎茶道で使われる急須は、一般に家庭で使われる急須より小さく、手のひらサイズのものを使用します。また、煎茶道の流派によって、様々な呼称があり、流派が異なると、どのお道具のことか戸惑うくらいです。 【茶銚の材質】 国立故宮博物院の所蔵品「孟臣... -
茶心壷・茶壺・茶入
「茶心壷」(ちゃしんこ)は、茶葉を入れる容器です。茶道では茶入と呼びますが、煎茶道では、茶心壷のほか、「茶壺」(ちゃこ)「葉茶器」(はちゃき)「茶貯」(ちゃちょ)「建城」(けんじょう)などと呼びます。 また、中国茶の世界では、茶壺と言えば... -
仙媒・茶合・茶則・茶量
「仙媒」(せんばい)は、茶葉の量を測って急須にいれるための道具、言わば茶さじです。 「茶合(さごう)」「茶則(ちゃそく)」「茶量(ちゃりょう)」など、煎茶道の流派によって、様々な名称があります。仙媒は、仙境を媒介する道具という意味です。 ... -
ボーフラ・湯沸・湯罐・湯瓶
「ボーフラ」はお湯をわかす道具で、煎茶道独特のものです。 「湯罐(とうかん)」「湯瓶(とうびん)」「湯沸(ゆわかし)」「湯銚(ゆちょう)」とも呼びます。 【ボーフラの由来】 ボーフラは、中国から伝来したもので、「保宇夫良」「保富良」など、当...
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