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茶会記録

東京大茶会 2018@浜離宮恩賜庭園

東京大茶会2018@浜離宮恩賜庭園

毎年「江戸東京たてもの園」と「浜離宮恩賜庭園」の2か所で開催される東京大茶会に。今年で11回目とか。この度、事前申込制の茶席の抽選が当たったので、初参加にて足を運んできた。

東京大茶会の会場

浜離宮恩賜庭園

気持ちのよい秋晴れの日。あちこちに緑に紅白のビビットな色。広々とした庭園に茶席会場が点在している。敷地が広いので、入り口で地図をもらわないと、迷う人もいそうだ。

東京大茶会は「日頃茶道に馴染みのない方でも、気軽に楽しめるように」と、子どものための茶道教室や、茶道初めて体験、英語で茶の作法を学ぶ茶席も用意されている。

 筝のパフォーマンス@東京大茶会2018

場内ではお茶以外のイベントも色々と開催されており、ステージでは筝の演奏や書道パフォーマンスなどが。

「外国人向け伝統文化体験プログラム」も充実しており、着付け・華道・箸作り体験など、海外の方でにぎわっていた。着物のまま庭園内を散策&写真撮影できるというのも、人気だったようだ。

 野点席@東京大茶会2018

芳梅亭

 芳梅亭@浜離宮恩賜庭園

「中島の御茶屋」「芳梅亭」の2つの茶席は、事前予約が必要(※空きがあれば当日参加も可)。

当選通知メールの紙かスマホ通知画面を、芳梅亭前の「茶席券取扱所」に提示し、茶券を受け取る。後は集合時間までに会場へ向かうという流れ。

当日参加できる野点席

野点席@東京大茶会2018

野点のお席は、予約不要で当日参加できる。お抹茶の通常席・立礼席、煎茶席、高校生野点、英語野点と5席あり、一席300円。席数も多く、ふらりと来ても十二分に楽しめる茶会。

面白いのが、茶席の看板には流派名はなく、東京都の区名が掲げられていた。今年は「〇〇流」などと、区内で持ち回りのお席なのだろうか。

煎茶席@野点

煎茶席@東京大茶会2018

予約した茶席まで時間があったので、煎茶席に。目黒区華道茶道連盟で、流派は小笠原流。

野点傘にかけられた色紙は、「紅葉満山川」。黄交趾でそろいの宝瓶・茶碗・茶心壺。お菓子は、自由が丘・蜂の家で、松ぼっくりの落雁と柿の絵の麩せんべい。こちらは流ではなく主催者が用意したものとか。

煎茶席の瓢箪盆@東京大茶会2018

羽根に栗。無病息災の瓢箪をモチーフに、水注やお盆などの設えを考えたそう。

抹茶席@中島の御茶屋

東京大茶会2018

「潮入の池」の中にたたずむ、中嶋の御茶屋。池の水は海水なんだとか。風がなくとも水面がさざめくのもそのためか。

浜離宮恩賜庭園

潮入の池と二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園。潮入の池とは、海水を導き潮の満ち干によって池の趣を変えるもので、海辺の庭園で通常用いられていた様式です。旧芝離宮恩賜庭園、清澄庭園、旧安田庭園なども昔は潮入の池でした。しかし現在、実際に海水が出入りしているのは、ここだけです。

※出典:浜離宮恩賜庭園 公式サイト

中島のお茶屋@東京大茶会2018

「御茶屋」とは、「江戸時代の大名庭園などに設けられた園遊接待のための施設」と説明書きがあった。今のお茶屋という言葉のイメージとは、だいぶ異なる。

こちらの待合は日差しをさえぎるものがなく、直射日光が直接あたるのでとても暑かった。雨に降られるよりはいいけれども。今度来るときには、帽子と水筒を持参しようと思う。

尚、通常時の中嶋の御茶屋は休憩所となっており、抹茶と上生菓子を頂けるとか。

抹茶席@東京大茶会2018

茶室の内部は、座敷に座る人を囲むようにぐるりと椅子席が設けられていた。

1席35名とのことで、かなりの人数。全員が茶室に入ったものの、お正客の席がぽっかりと空いたまま。茶道を嗜んでおられる男性が自らかって出てくださり、場がおさまる。感謝。

床の間のお軸は「和敬静寂」、お菓子は赤坂青野の練切で「錦秋」。美味しい茶とお菓子を頂き、お道具の拝見に二重三重の輪ができていた。

浜離宮恩賜庭園

浜離宮恩賜庭園

時間があったので、園内を散策。

浜離宮恩賜庭園は、元は徳川将軍家の鷹狩り場だったとのこと。「浜御殿」として将軍家の社交場になり、明治維新後、皇室離宮の「浜離宮」を経て、東京都立庭園として整備され、一般公開されるように。

鷹の御茶屋

鷹のお茶屋@浜離宮恩賜庭園

こちらは、鷹の御茶屋。平成30年に復元された建物。将軍が鷹狩に訪れた際、鷹が出番を待つための「鷹部屋」が設けられている。展示パネルの説明がわかりやすい。

鷹の御茶屋に復元された鷹部屋

そういえば井の頭公園も同じく徳川の鷹狩り場で、「お茶の水」という泉がある。家康がこの湧き水を汲み、茶を点てたという伝説が残っている。

燕の御茶屋

燕の御茶屋@浜離宮恩賜庭園

燕の釘隠しが使われていることから、この名がついたとか(※正式には、燕形の長押釘隠金物)。平成23年に復元された建物で、残念ながら非公開のため、内部は拝見できない。

日本庭園と和風建築の背景に、高層ビルがそびえ立つ眺めは、東京ならではかもしれない。江戸と現代と、時代が交錯している。

松の御茶屋

松の御茶屋@浜離宮恩賜庭園

燕の御茶屋のお隣にある、松の御屋屋。2020年の東京オリンピックに向け、御茶屋が次々と復元されており、どれも真新しい。こちらは、平成22都市に復元された。雲隠れの円窓が見える。

通常は非公開だが、毎週木曜の13時〜15時にガイドボランティアの説明付で一般公開されている。

浜離宮恩賜庭園の松の木

松の木が素晴らしく、熱心に写真を撮っている海外の方がいらっしゃった。お茶に御茶屋の建築にと、満喫した1日。

 

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