「巾盒」「巾合」(きんごう)、「巾筒」(きんとう)は、茶巾を入れる器のことです。
茶巾は水で濡らした後、固く絞って水気を切ってから収納します。
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巾盒・巾合
ふたのついている箱状の茶巾入れを、「巾盒」「巾合」と呼びます。煎茶道の流派によっては、「巾函」「茶巾箱」と呼ぶ所もあるようです。
「幅6cm×奥行5cm×高さ4cm」ほどの大きさの小さな箱で、小さく折り畳んだ茶巾が中に入っています。
赤絵や染付などがほどこされた陶磁器製の長方形の物が多いですが、金属製・木製のものもあります。また、香合を巾盒に転用されることもあります。箸立の「著瓶」(ちょへい)とそろいの巾盒も多くあります。
重巾盒・巾承・巾床
流派によっては茶巾を2枚使うため、二段重ねの「重巾盒」もあります。また、蓋がない皿状の物は「巾承」(きんしょう)「巾床」と言います。
巾筒
ふたがなく、筒状の形のものを、「巾筒」「茶巾筒」(ちゃきんづつ)と呼びます。茶巾を立てて収納します。
盆巾筒とそろいのものも、多く取り扱われています。