稽古録– category –
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煎茶稽古|2018年師走
今年最後の煎茶道のお稽古に。12月はいつもあっという間。「心を亡くす」と書いて忙しいとは、なりたくないもので。 十二月の異称 稽古場までの道。イチョウの葉が散り、緋毛氈ならぬ黄毛氈。12月の別名は「師走」が最も有名だが、様々な呼び名がある... -
煎茶稽古|2018年神在月
10月。暑くもなく寒くもなく、着物で出歩くのによい気候に。今年の稽古も、残り僅かとなってきた。 十月の宝庵 庭にある巨石が、一面苔に覆われている。夏に来た時には、暑さでぼおっとしていたのか全く気付かなかった。奥に咲いているのは、ホトトギスの... -
煎茶稽古|2018年長月
葉も所々黄色くなり、百日紅の花が名残惜しげに咲いている。散った花びらが蜘蛛の巣にかかり、宙に浮いているかのよう。 9月と言えど残暑厳しく、強い日差しに日傘がまだ手放せない。 夏のお手前「冷泉」 今月は、冷玉露の一煎出しを2回淹れる、贅沢なお... -
煎茶稽古|2018年葉月
立秋を過ぎ、残暑厳しく浴衣でお稽古に。 道すがら、蝉の抜け殻がちらほら、そして紫陽花。真ん丸のつぼみに、ガクアジサイのような花。つぼみの形から、玉紫陽花(タマアジサイ)というそう。 夏の宝庵 紋の横には、百日紅(さるすべり)の花が。 さるす... -
煎茶稽古|2018年文月
連日、厳しい猛暑が続き、じりじりと灼けるような日差し。 京都の祇園祭の「花笠巡行」は、酷暑により異例の中止に。日本救急医学会からは「熱中症予防に関する緊急提言」が発表されている。 頭がぼおっとするような熱気の中、蛙に代わってセミの鳴き声。 ... -
煎茶稽古|2018年皐月
2018年5月、雨。煎茶道 黄檗売茶流 鎌倉教室の稽古録。 新緑の宝庵 雨がポツポツと降り、緑の美しい宝庵。 露地は生い茂り、梅見門の屋根もいつにも増して苔が旺盛。 手水鉢には、名残のシャガ。 花の季節の移ろい、一花三季の「初花」「当季」「名残」... -
黄檗売茶流 廣智寺 茶室見学
新緑の関西に足を伸ばし、先日、黄檗宗 廣智寺にあるお家元のお茶室見学に行って参りました。 黄檗宗 曇華山 廣智寺 廣智寺(広智寺)は、聖徳太子の開創と伝わるお寺で、正式名称は「優雲波羅華山 観音廣智勝幢禅寺」(うどんばらげざん かんのんこうちし... -
煎茶稽古|2018年卯月
2018年4月、煎茶道 黄檗売茶流 鎌倉教室の稽古録。 稽古場への道のり、シャガの花が一面に咲き誇る。緑に白が映え、はっとする美しさ。別名「胡蝶花」(こちょうか)。はなびらを蝶に見立てた名前だろうか。 宝庵 稽古始め 今月から、稽古場が「北鎌倉た...
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